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2010.10.19

山下達郎 Performance 2010(2010/10/18・大宮ソニックシティ)

一昨年暮から昨年春にかけてツアーに出ていた山下達郎が、2010年もまたツアー中。

かつては当たり前にアルバムのリリースと共にツアーをしていた彼だが、そもそもアルバムが寡作となり、ツアーに出る口実も少なくなっていた。そうこうしているうちに、今や重実徹センセはMISIAのプロデューサー、バンマスとしてご多忙だし、青山純さんも体調が心配された時期もあったし、「松さんのご主人」佐橋佳幸氏(・・・というか、永年の癖で、以後は佐橋クンと書かせていただく。年長者だが・・・)は、とにかくスケジュールを押さえるのも大変。

そんな状態の中、達っぁんの大阪のホーム、「大阪フェスティバルホール追善公演」という意味合いが強かった前回ツアーから、アオジュンさんに代わるDsとして起用されたのが小笠原拓海クン。20代の若手ながら山下洋輔氏にも可愛がられているテクニシャン。そして、重実さんに代わる2ndKbとして(そもそも、重実さんが2nd、ということ自体贅沢なんだが)加入したのが柴田俊文氏。

このメンバーでしばらく固定したい、と前回ツアーで話をしていた通り、同じメンバーではじまった2010年のツアー。デビュー35周年にあわせ35本(追加があり、サンキュー、ということで39本ということになった)と少ないこともあり、群馬は素通り、北関東は宇都宮のみ。

17年にわたる私の「相方」にして最強のチケット手配師であるK氏。地元では数少ない町内会の若手・・・いろいろ言い方あるらしいが、面倒なのでこれで許せ・・・でもあり、祭りの時期はどうしても身動き不能。こちらも中間決算期に大きな動きは取れない。

遠征はK氏の祭り翌日にあたる10月18日大宮一本勝負。

「8列目なんでよしなに」

K氏は、達郎FC会員であることと、20年以上のチケットぴあ会員である以外、ただのサラリーマンなので、特別なコネとかそういうものではない。まったくもって彼の強運のおかげだけで、ここ2回のPerformanceを最高の場所で見させていただいている。

K氏は、業務上の研修が入ったとかで遅れて会場入りするということで、今回は先に会場入りさせてもらった。ソニックシティは仕事で小ホールには来たことがあるが、大ホールは初めて。パンフを買って、座席表を確認する。

・・・どまんなかなんですけど。前回ツアーの中野サンプラザでの最前列も強烈(1m前に竹内まりや!!!!)だったが、今日は自分のまっ正面にブームスタンドが。57歳のオッサンを目の前に緊張するアラフォー男(爆)だって、ずーっと目が合っちゃうんだもの。はやくK氏がこないものか。隣の空席、こういう時目立つんだよね。

オープニング3曲を終えてMC中に、K氏がようやく席に誘導されてきた。「今ご到着で」案の定達っあんに突っ込まれるK氏。おいしいぞ、キミ。

前回のツアーあたりから、達郎のツアーでも客席から野次が飛ぶようになってきた。達っあんと同世代、というか我々より上の先輩方なのだが、もともとの客層が高い山下達郎の上、4年前の吉田拓郎、南こうせつの「つま恋」で昔を思い出した人が増えたのが原因じゃないか、と思うのだ。年長者が積極的に煽ってくると、この空間では若輩もんである我々は、ついつい萎縮する(爆)。美里のツアーなんぞじゃ、積極的にこっちが煽り役をやったもんだが。

達郎のツアーといえば、終盤まで座席に座ってじっくり聴く、そんなスタンス。スタートから立ち上がれと煽るタイプのミュージシャンじゃない。こちらも、PERFORMANCE '98-'99からのオーディエンス。本数はたぶん6本目だと思うのだが・・・

ところが今回は、1曲め(これが、大定番じゃないんだな!)からコーラス、そして佐橋君達からクラッピングを求められる。あれ、いつもよりノッてもいいのかしら?

今日のパフォーマンス、終始達っあんもすごく笑顔だったし、メンバーもリラックスしている感じ。特に「1975年のシュガーベイブを再現」という初期作品の演奏は・・・リアルタイムでシュガーベイブを聴きたかった!と改めて思うような内容。

たぶん、実際は今の個々のプレイヤーの技量によるものが加わり、オリジナルメンバーのパフォーマンスよりはるかに高いと思うのだが、とにかくかっこいい。

実は達郎ソロデビュー作である「CIRCUS TOWN」は、あまり得意なアルバムじゃなかった。今回のMCで達っあんに「ライブは予習するもんじゃない」と説教されたが、予習どころか復習を欠かさない我々である(笑)

その復習(RCA/Airs SPECIALのFMオンエア音源)によってようやっと耳になじんできたところなのだが、個人的にはそのレコーディング期の最先端のNYのアレンジ、あるいはRCA/Airs SPECIALの時よりも、今回の「1975年のシュガーベイブ」の泥臭さのあるアレンジのほうが、完璧にはまった感じを受けた。

たぶん、その印象はアレンジだけの問題じゃないんだと改めて思う。今回、達郎を含めたメンバーの一体感、ソロアーチストのツアーではあるが、確実にステージは1つのバンドとしての結束のあるパフォーマンスを見せてくれた。それが前回のツアーと今回のツアーの最大の違いであり、印象の違いなんだろうと思う。

小笠原君は「お披露目」だった前回ほど前面には出てきていない(それは、自分と小笠原君の間に達っあんがいたせいかもしれないが)が、音は間違いなく小笠原君自身の音だった。柴田さんも、メイン機材はハモンド(そういえばオーバーハイムは今回ほとんど触っていないような・・・)で、小笠原君に負けない指テクを見せた(一度難波先生とハモンド対決していただきたい!)。

佐橋クンは相変わらずソリッドなギターを奏でているが、バックミュージシャンという感じじゃなかった。佐橋クンのギターは、何だかんだで17年見ているわけだが、今までで一番、自分の音を主張している感じがした。

それはなんといっても山下達郎自身にもいえていて、随所で本人のギターソロがフューチャーされていた。本当に全員が乗っているライブ。メンバーの距離感が従来にもまして近く感じる。

佐橋クン、付き合いの長い柴田さんはもちろん、メンバー最年長の土岐オヤヂ(とうとう還暦を迎えたそうだ。めでたい)にも積極的に煽るし、Choの佐々木久美さんと寸劇じみたことをやっている。「アトムの子」の合間の「余興」では、柴田さんも堂々とフリに加わっていた。

そして・・・今回、4人目のChoとして、佐橋クンもずいぶんと歌っている。これまでもマイクをたてていたけれど、こんなにも佐橋クンが声を合わせたのは、達郎のツアーでは初めて見たような気がする。

今のツアーバンドは、21世紀のシュガーベイブ、と言えるのではないか、というのが今回のパフォーマンスを聴き終えての感想。それだけの完成度がありながら、ステージのメンバーが楽しくプレイしている(もとからそうだったが、今回は特にそれを強く感じる)。だから、達郎も終始笑顔だし、今回のパフォーマンスも57歳を一切意識しない力強いものだった。たぶん、1975年に彼がやりたかった世界が、ようやっと2010年に出来上がったのか。

まだ、Moonレーベルの初期の頃の楽曲は(定番、新譜以外)レパートリー化されていないというが、このメンバーのレパートリーがドンドン増えていくのが楽しみで仕方ない。そして、このメンバーで制作されている次期アルバム、来春までお預けということだが、本当に待ち遠しい。

「どうも東京は評論家と評論家みたいなのがいて・・・」という達っあんのMCを聴いて、思わずギクっとしてしまうが、まさに素人評論家じみたブログになってしまったが。。。

終盤、お約束中のお約束、「Let's Dance Baby」の「クラッカーコーナー」。いつもドタバタして、買ったのに持ち忘れたり、タイミングを外し鳴らせなかったりという悲しい経験を生かし、今回はしっかりと準備。最高のタイミングで、達っあんの眼前でK氏と二人、鳴らすことに成功!!

(今回は紐も出るけど、とびちらないもの。片付けは迅速かつ確実に、ホールにご迷惑をおかけしないよう配慮しております!!)

「君達(オーディエンス全体)もしつこいね」たぶん、これは各公演で達っあんが言っているMCだと思うが、その「君達」と言った彼の目は、間違いなく我々付近に来ていた(爆)

ええ、今回は気合い入れて会場入りしましたもの。でも、ステージの気合いに負けて、きもちよーく楽しませていただきましたです。

そういったご褒美でしょうか。これまた達郎のツアーの定番グッズであります「ミニタンバリン」が頭上に落ちてきたではないか!!

ゴールキーパーの本能か意地か。全身で、しかと受け取らせていただきました!!

我が家の家宝でございます!!

実は1回勝負のつもりが来月の追加公演(NHK)、そして12月のまりやさんの10年ぶりの武道館、とこのメンバーのプレイを今年もあと2回見られる。

繰り返しとなるが、スーパー手配師K氏のお手並みのなせる業。自分では昔からどうもチケ取りが下手で・・・

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