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2008.01.28

<オークション妄想>古いプジョー

結構な値段で落札されたであろう、1台のオールドプジョー。

それは1970年代にフランスで生産されていたミニサイクル「NS22」だった。

今、プジョーといえば自動車であるが、自動車生産を行う前から、プジョー家は自転車を作っていた。

#元来はのこぎりや歯車、それに骨組を作っていたそうで、分社しているそうだが今でもペッパーミルなどの製品はデパートで買い求めることができる。

今ではヨーロッパで作る自転車自体がレース用車両などに限られてしまい、プジョーの自転車もアジアの工場で生産されている。そして数年前までは日本市場については企画力のある商社がラインナップを組んでいた。その商社とのライセンスが切れ、日本では「プジョーは自転車から撤退した」という話が一般的になっているが、実は現在はプジョーの直営にして有力ディーラーである「プジョー東京」が輸入元になっている。ただ、それまでの日本市場向けプジョーとの関連性はまったくない、別のシリーズになっている。

そんなプジョーの自転車であるが、30年ほど前はツール・ド・フランスに出場するチームへのロード車の供給を行っていた、自転車メーカーだったのである。

その頃は、国産自転車だってまだ安い買い物ではなかった。1万円の価値は今よりもずっと重かったし、1万円では自転車など買えなかった。その中でも船来品のプジョーは本当に高級な自転車だったようだ。

で、NS22というのは、自転車店を題材としているマンガ「並木橋通りアオバ自転車店」(現「アオバ自転車店」:ヤングキング掲載中)の主人公、峠アオバの愛車であるNS40から変速機構を取り除いた、1970年代のボトムラインナップである。

相当な自転車好きである作者が、高校時代にインスピレーションされたNS40を偶然入手したというところから、この10年続くマンガがスタートしている。そのおかげもあって、NSシリーズは今でも結構な値段で取引される。

自分がいつもチェックしている廃品業者が出品しているだけに、状況はよろしくない。オレンジ色は焼けてくすんでいる。

何よりもこの自転車、タイヤが入手できない。550Aというサイズは22インチなのだが、製造されていないし、入手可能なタイヤともサイズが違う。

20年くらい前のママチャリは24インチや22インチだった。だから当時、このジャンルの自転車は「ミニサイクル」と呼ばれた。しかし、今時のママチャリは27インチや26インチが普通になってしまい、市場でもほとんど見かけない。昔ながらの商店街に買い物に来た、かなり年配のオバちゃんがフラフラ乗っているくらいだろう。「アオバ」でも取り上げられているが、タイヤはもちろんブレーキだって入手困難。

子供の頃、隣の団地の駐輪場に真っ黒なプジョーの自転車があったのを覚えている。隣の団地は分譲だったからそれなりの生活をしている人が多かった。ただ汚い自転車だったが、「自動車好き少年」はその汚い自転車がフランスのプジョー自動車の製品であることを知っていた。実家の近所の自転車屋では、その頃はまだプジョーの自転車なんて扱ってなかったし、せいぜい東急ハンズに吊ってあったくらいだろう。

宮尾さんのお嬢さんのように、うちのツレが・・・乗らないよなぁ(爆)「アオバ」を読んでいる最近だから、ビットすることはなかったが、かなり気になった1台。

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