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2005.12.12

元気な若おかみ

日曜日のホームタウン・伊香保の温泉街にある旅館、『松本楼』。草津と並び群馬を代表する温泉街の入口にある温泉宿。300年以上の伊香保温泉の歴史を培ってきた老舗の重さはないが、代わりにバリアフリーへの取り組みや洋風の別館の創業など、ソフトで勝負する宿である。

温泉偽装問題以来、宿泊客が激減している伊香保であるが、ようやく持ち直した感がある。女将さんたちも集まって新しい伊香保についてそれぞれが工夫をしているが、『松本楼』の若おかみ、ゆきさんは積極的な人と聞く。大学を卒業しイギリスに留学した経験をどんどん伊香保に持ち込んでいる。歴史への回帰で旧称に戻す宿もある中で、小さいながらも自分のアイデアを生かした『ぴのん』を別館としてオープン、いち早くバリアフリーへの対応を謳いユニバーサルデザインにチャレンジする姿勢、伊香保では珍しい改革派なのではないか。保守的な伊香保町というイメージが強い私にとって、こういうアクティブな方は素敵な存在だと思っていた。

トラディッショナルな伊香保の宿には憧れがある。中には自社ケーブルカーを持つ宿さえある。しかしもともと伊香保は坂の街で、どちらかといえば古い宿が多いので、車いすには厳しい。ゆきさんプロデュースの『ぴのん』も小ささとデザインが売りの一つなので、玄関が階段である。それでも、現場を一度は見てみたいという気分があって、思い切って訪ねてみることにした。

お会いしてみてゆきさんの人柄に惹かれたし、何よりディパーチャーズ森田監督の同級生、ご本人もスピードスケートをやっていたということでスケートへの愛着もある方だった。『ぴのん』にしろ『松本楼』にしろ、施設はまだまだこれから充実していくところだというが、若おかみが中心となってスタッフも障害者を受け入れてくれる体制がある。『ぴのん』にも夜間入口があって、こちらは狭いながらもスロープがあるので何とかなりそうだ。

スケート、あるいはホッケーについて理解があり、障害者にも理解がある。スレッジプレイヤーはADLがかなり高いので介助の必要なシーンは多くはないが、ヘルプした方がいい時もあるし、こちらから誘導したいケースも少なくはないだろう。何より、まとまった下肢障害者、それもうるさ方が一挙に集まるという経験は『松本楼』でもないだろうし、うまくいかないこともきっとあるだろうとは思う。それでも、これがきっかけとなり他の宿にも波及してくれればいいし、ゆきさん達にも、伊香保温泉街にも、そして現伊香保町・新生渋川市に一層のノウハウが蓄積できればいいと思っている。ホッケーと障害者福祉に縁のある我々なのだから。

伊香保・ホテル松本楼
洋風旅館ぴのん

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